昔からの絆
「おー、久しぶりぃ。痩せたんじゃない?」
そんな会話が飛び交うのは、先週土曜日20時過ぎのススキノの定番待ち合わせ場所のひとつ、ロビンソン前の交差点。
年齢は近いが職業もバラバラ、ましてやスーツもいればジーンズやTシャツの面々も。
この集まりは社会人デビューしたリゾートホテル時代の仲間たちによる「トマム会」なるもの。
中心となって会を企画したのは2年下の宿泊部や料飲部の後輩達。
社会人になれば年齢は関係ない上に、職場も変わっているので気を使わなくていいのにみんな先輩扱い。仕事柄スーツを纏った俺を立ててくれる。
平成元年、高卒でホテルの洋食調理のコック希望を叶えてくれた職場が、唯一当時のアルファ・リゾート・トマムだった。
遊びに行くのにはいいところだが、働く人間には厳しい環境。
いい言葉で表現すれば「大自然に囲まれたリゾート・ホテル」。
悪い言葉で表現すれば「何も無いど田舎の寮生活」。
なんせ何もない。
コンビニもなければレンタルビデオも、スーパーもなければ交番すらなかった。
食料品とわずかな雑誌を扱う小さな商店が2件ほどと、夜6時には閉まるガソリンスタンド2件、スナック・居酒屋等の飲み屋さんが数件の他は観光客向けのペンションがあるだけ。
6畳一間の寮には共同トイレと洗面所、洗濯機と乾燥機が置いてある。
食事はセンター寮に従業員食堂の業者が入り、2階には浴場が不規則な出勤で疲れた従業員の体を癒す。
今思えばそこの職場は仕事を終えて帰ってきても同じ職場の人間しかいない。
高卒の社員を大量に採用していたので学生生活の延長線上のような雰囲気。
1コ上の先輩が大先輩。大した仕事が出来なくてもはっきりした上下関係。
そんな環境だから仲間との絆は深まる。遊ぶ場所もないし、金もないので仲間で遊び更に絆が深まる。
あれから10年以上経った今、その絆を確かめに集まった懐かしい仲間たち。
6ケタを切った事もある決して高いとは言えない給料以外に、買収され変わってしまった当時の企業がくれたのはこの太い絆だったかもしれない。
トマムの仲間たち本当にありがとう!
その絆をテーマにした昨日のLiveの様子は後ほど公開します。
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