俺たちIMAGE DOWN~第3章~
タカハシのドラムが会場に鳴り響く。
お決まりのリズムは聞きなれた『B・BLUE』のイントロ。
事前の打ち合わせでこのドラムに合わせてヒムロが入場する。
打ち合わせ通りにイントロが始まる。
緊張のあまり自分のアンプのスイッチを入れ忘れるマツイ。
多少のトラブルは乗り越えてなんぼのもの。
スポットを浴びヒムロが歌い出す。
この日のために何度もDVDを見て動きを研究した。
そのためには自分を捨てないといけない。
最初のブレイクで決めのポーズをとる。
幸いにもスポットのせいでゲストの顔はあまり見えず緊張というものには襲われなかった。
タカハシが繰り出す安定したリズムにマツイのビートが乗っかる。
そのサウンドにホテイのギターが潤いを与える。
初Liveを感じさせないバンドの出来に心の中で喜ぶ。
サビのところではゲストにマイクを向ける。
歌ってくれようが、そうではなかろうが一切気にしない。
なりきるほうが大切だ。
リハのときに決めていた位置に視線を合わせ80%ヒムロになりきった。
曲の最後にはヒムロお決まりのポーズでキメる。
1曲目が終わり2曲目の『マリオネット』につなぐ。
DVDで見たようにしゃがみこみながらの歌い出し。
課題であったマツイのスムーズな運指は練習の成果を見せていた。
ホテイの軽快なリフは心地の良い歪みで弾んでいた。
タカハシの安定したドラムはいつも以上に前に出て、サビの部分を口ずさんでくれる姿は本物と重なって見える。
2曲目が終わり1度目のM.Cになった。
「俺たち、80%ボウイコピーバンド IMEGE DOWN(DOWN,DOWN,DOWN)」
「今は幻となったドラゴンロックカフェから生まれたバンド 俺たち、80%ボウイコピーバンド IMEGE DOWN(DOWN,DOWN,DOWN)」
「完成度も80%」
「最近、不覚にも風邪を引いてしまい喉の調子も80%」
「そう、俺たち、80%ボウイコピーバンド IMEGE DOWN(DOWN,DOWN,DOWN)」
「あれ、外雨降っていた?」
「確か、今日の降水確率は50% 俺たち、80%ボウイコピーバンド IMEGE DOWN(DOWN,DOWN,DOWN)」
「先日コンビニで缶コーヒーを買った。ジョージアのエメラルドマウンテンブレンドだ。すると、それがロング缶になっていた。同じ120円なのにだ。缶には30%増量と書いてある。俺たち、80%ボウイコピーバンド IMEGE DOWN(DOWN,DOWN,DOWN)」
「人間は潜在能力の30%の力しか出すことが出来ない。だが、北斗真拳は残りの70%を引き出すことが出来る。でも俺たち、80%ボウイコピーバンド IMEGE DOWN(DOWN,DOWN,DOWN)」
「焼肉の昌苑は50%OFF。でも俺たちは80%。」
「イモ欽トリオは100%片思い。でも俺たちは80%」
「カルロス&オメガトライブは1000%。でも俺たち、80%ボウイコピーバンド IMEGE DOWN(DOWN,DOWN,DOWN)」
演奏技術の向上よりも笑に重点を置く。
こすいやり方だ。
でも、それが俺たち80%ボウイコピーバンドIMAGE DOWN(DOWN、DOWN,DOWN・・・・・。)
~続く~
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